第8弾 エシカル工場見学ツアーレポート


2014年1月19日(日)

地元住民の声から生まれた肌に優しい石けんの製造工程見学

第8弾は昭和40年代に地元住民の「香料や安定剤を含まない石けんを」という声に応えて生まれた石けんを今も同じ製法で作り続ける四日市の「暁石鹸株式会社」さんにお邪魔しました。3週間を費やして作られる『浴用石けん』の製造工程を覗かせてもらいながら、一般的な石けんとの違いを教えていただきました。

 

暁石鹸株式会社

〒510-0951 四日市市小古曽東2-1ー32

TEL 059-347-1647 / FAX 059-347-0043

 

 

ツアーの様子


★まずはご挨拶

ツアー当日の朝は雪が...。
今までで一番の悪天候の中、開催となりました。皆さま無事到着されて一安心。この日暁石鹸さんは社長をはじめたくさんの従業員の方がツアーにご協力してくださいました。ありがとうございます。

参加者さんは大人子ども合わせて16名!!日曜日開催ということもあり、ご家族での参加が多かったです。こういった工場見学はご家族で行くと楽しいし、子どもの勉強にもなり一石二鳥ですね。今回は多人数の為全員で回るのは難しいので、2班に分かれ見学することになりました。 




★見学開始ー!!

本日は暁石鹸さんの主力商品「オリブ浴用石けん」の製造を工程順に見学していきます。まずは原料の紹介から。主な材料は牛脂とやし油。写真の青いドラム缶にはヤシ油が入っています。

次に建物の中に入り3段くらいの階段を上り釜の作業場へ。大きな釜が3つ並んでいました。真ん中の釜は「鹸化(けんか)」中。鹸化は原料の油脂に取扱いに十分気を付けなくてはならない「苛性ソーダ」を混ぜ合わせ化学反応をおこし石けんの基になるものを作ります。ちなみに苛性ソーダは化学名で水酸化ナトリウムといい強いアルカリ性物質です。



↑写真は塩析(えんせき)中の釜。鹸化した石けんに塩水を混ぜることにより不純物と分離させ純度の高い石けんが出来るそうです。窯の中の石けんはなめらかでクリームシチューのようでした。湯気は海水と同じような性質があるので「カメラや携帯などの機械類は触れると錆びるから気を付けて」とのことでした。

塩析後は釜にふとんを大量にかぶせ温度を一定に保ち2~3日寝かせます。


枠に流し込み長時間かけて冷やし固めた石けん。おっきいですねー!!固まるのに2日ほどかかるそうです。この段階で最初の工程から6日ほどたっています。時間かかりますね~。
なんと1つの塊で80kgもあるんですって!!


固まった石けんの塊を切断する工程。機械に張られたピアノ線の間を通し切断します。見慣れた大きさになるまでに3種類の機械に通します。切断した石けんは一つひとつ丁寧に乾燥専用の台に並べられ2階の乾燥室へ移動。もちろん台に並べるのは手作業です!!



★2階へ...

階段を上がり2階の乾燥室へ。厳重に温度調節された部屋に切断した石けんがたくさん台に並んでいました。かすかに石けんのいい香りが...(´∀`*) この部屋で約2週間乾燥させます。長いですね~!!こうして人と環境にやさしい上に浴室に置いていても溶け崩れしにくい「オリブ浴用石けん」のできあがりです。ちなみに一回で約15000個生産するそうです。



★石鹸についていろいろ聞いちゃいました

写真は梱包する部屋。ここで2班合流し会社の歴史や商品の説明、オススメの使い方など聞かせていただきました。「ローブ酸素系漂白剤」は食洗機で使用してもOK。使用後、蓋をあけたときのイヤな匂いがしないそうです。また、全自動洗濯機の場合は石鹸カスや黒カビ落がよく落ちると評判です。説明を聞きながら熱心にメモを取られてるお子さまの姿も。




★アンケート&お買いもの

ツアーに関するアンケートにご協力いただきました。今回はお子さまも多かったので、子ども用アンケートも用意しました。楽しく答えてくれてたようでよかったです。普段工場での販売は行っておりませんが特別に対応してくださいました。さらにおみやげも頂いちゃいました。中身はORIBU果樹亜瑠シャンプー・リンス・ボディソープのミニボトルセット、浴用石けん、ローヤル化粧石けん、石けんネットと盛りだくさん。暁石鹸の皆さんありがとうございます。


★無事終了ー!!

この頃には雪もやみ晴れてきました。入口付近にある暁石鹸さんの看板の前に集まり恒例の集合写真をパシャリ!!無事ツアー終了です。購入した商品を受け取り解散となりました。悪天候の中お越しいただき本当にありがとうございました。


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